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コラム
              Lステップはダウングレードできる?プラン変更の注意点と判断基準を詳しく解説
この記事を書いた人
大塚達磨
OTSUKA TATSUMA
新潟県出身、福岡県在住。
元東京都港区役所職員。退職の翌日に福岡に移住し、LINE公式アカウントと機能拡張ツールであるLステップの活用支援を軸にしたwebコンサルティング会社、株式会社禅を創業。
【Lステップ正規代理店】として、『お客様の一番のサポーターになる』をモットーに、数多くのLINEアカウントを手がける。
趣味は定期的にお寺に通い、坐禅をすること。                
目次
Lステップを導入して運用を始めたものの、
「思ったより配信数が少なくて、プラン料金がもったいない」
「使っていない機能にお金を払い続けている気がする…」
と感じていませんか?
ビジネスの状況は常に変化します。当初は大量配信を想定していても、実際には配信頻度が少なかったり、高度な分析機能を使わなかったりすることもあるでしょう。そんなとき、自然と頭に浮かぶのが
「プランを下げられないか?」
という疑問でしょう。
しかし、Lステップのプラン変更には独特のルールがあり、特にダウングレードについては注意が必要です。
本記事では、Lステップのダウングレードの可否、プラン変更の具体的な手順、そして失敗しないための判断基準まで徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
Lステップのダウングレードは可能?基本ルールを理解しよう

Lステップのプラン変更について、最も重要なポイントは「すべてのパターンでダウングレードできるわけではない」という点です。まずは、Lステップのプラン変更について基本ルールを正確に理解しましょう。
基本プラン間でのダウングレードの制限について
Lステップには、スタートプラン、スタンダードプラン、プロプランという3つの基本プランがあります。結論から言うと、この基本プラン間でのダウングレードはできません。
【ダウングレードができないパターン】
- プロプラン → スタンダードプラン
 - プロプラン → スタートプラン
 - スタンダードプラン → スタートプラン
 
例えば、最初にプロプランで契約してしまった場合、「やっぱりスタンダードプランで十分だった」と気づいても、スタンダードプランやスタートプランに変更することはできないのです。
Lステップはプランによって使える機能が異なります。上位プランで利用できる機能を使用している場合、下位プランではその機能が使えないため、データの整合性が保てなくなってしまうため、ダウングレードはできない仕様になっていると思われます。
一方で、ダウングレードができるパターンも存在します。
【ダウングレードができるパターン】
- 大量送信プラン → プロプラン
 - 大量送信プラン間での変更(例:100万通プラン → 50万通プラン)
 
大量送信プランは、プロプランのすべての機能を備えた上で、配信数だけが異なるプランです。
アップグレードは自由に可能
ダウングレードに制限がある一方で、アップグレードについてはすべてのプランから自由に変更することが可能です。
アップグレードの場合、機能が追加される形になるため、既存のデータや設定はすべてそのまま引き継がれます。データが消えたり、設定がリセットされたりする心配はありません。
また、アップグレードは即時適用されるため、プラン変更の手続きを行うと、その場で上位プランの機能が使えるようになります。
なぜダウングレードに制限があるのか?
Lステップでダウングレードに制限がある理由には、主に以下の2つが考えられます。
理由1:技術的な制約
下位プランでは使えない機能(例:リッチメニューの切り替え、流入経路分析、クロス分析など)を使用している場合、その機能に関連するデータをどう扱うかという技術的な問題が発生します。単純にプランを下げると、既存の設定やデータが破損したり、予期せぬエラーが発生したりするリスクがあるのです。
理由2:データ損失の防止
ユーザーが構築した設定やデータを守るため、安易なダウングレードを許可していません。もしダウングレードができてしまうと、「プランを下げたら設定が消えてしまった」というトラブルが頻発する可能性があります。
プラン変更を検討すべきタイミングと判断基準

ダウングレードの制限を理解したところで、次に重要なのは「いつプラン変更を検討すべきか」という判断基準です。適切なタイミングでプランを見直すことで、コストを最適化しながら必要な機能を確保することができます。具体的には以下の3つが考えられます。
判断基準1:月間の配信数
Lステップでは、プランごとに月間配信数の上限が設定されています。大量送信プランを契約している場合、実際の配信数がプランの上限を大きく下回る状態が続いているなら、ダウングレードを検討すると良いでしょう。反対に配信数の上限に頻繁に達してしまう場合はアップグレードを検討すべきタイミングといえます。
配信数の上限に頻繁に達してしまうと、以下のような問題が発生します。
- 重要な告知メッセージを配信できない
 - 計画していたステップ配信が途中で止まってしまう
 - 月末の売上につながる施策が実行できない
 
配信数が上限の80%を超える月が2ヶ月連続した場合は、アップグレードを真剣に検討すべきタイミングです。配信したいメッセージを我慢するよりも、上位プランに切り替えて確実に顧客とコミュニケーションを取る体制にしておくほうがLINEをより効果的に活用できるでしょう。
判断基準2:使いたい機能の制限
Lステップのプロプランでは、スタンダードプラン以下にはない高度な機能を使うことができます。
【プロプランで使える機能の例】
- クロス分析
 - 流入経路分析
 - スタッフ権限設定
 - 友だちリストCSVダウンロード
 
機能面での制約を感じていたら、それはプランのアップグレードを検討すべきでしょう。運用コストは上がってしまいますが、投資対効果を考えればアップグレードすることで得られる成果のほうが、追加コストを大きく上回る可能性が高いかもしれません。
判断基準3:ビジネスの将来性
最初は小さく事業を始めたとしても軌道に乗り顧客数が増えてくると、マーケティングの手法も変化させていく必要が出てきます。
LINEをより活用していくのであれば、プロプラン以上の機能が必要になってきます。ビジネスの成長に合わせてツールもアップグレードすることで、さらなる成長を加速することができます。
Lステップのプラン変更手順を画像付きで解説

Lステップのプラン変更方法は、アップグレードとダウングレードで手順や適用タイミングが異なるため、それぞれ詳しく見ていきましょう。
アップグレード時
アップグレードは即時適用されます。手続きが完了すれば、すぐに上位プランの機能が使えるようになります。
ステップ1:管理画面にログイン
まず、Lステップの管理画面にアクセスしてログインします。
ステップ2:プラン変更画面へアクセス

管理画面の左側メニューから「アカウント設定」を選択します。その後「利用プラン」タブを選択し、続いて「決済ページを開く」ボタンをクリックします。そうすると現在のプラン情報が表示されるページに移動できます。
ステップ3:変更したいプランを選択

現在のプランよりも上位のプランが選択肢として表示されます。変更したいプランの「詳細」ボタンをクリックします。
ステップ4:差額の確認と決済

アップグレードの場合、月の途中でも即時適用されます。そのため、現在のプランとの差額が決済画面で表示されます。日割り計算はありませんのでご注意ください。
問題なければ同意マークにチェックをし、「上記内容に変更する」ボタンをクリックします。
ダウングレード時
アップグレード時と同様の手順で現状のプランよりも下のプランを選択し、決済を行なってください。
ただし、ダウングレードが可能なのは大量送信プラン→プロプランのみなので、注意しましょう。
プラン変更で失敗しないための注意点

実際に変更する前に必ず押さえておきたい注意点があります。これらを理解せずに変更してしまうと、後で後悔することになりかねません。
注意点1:ダウングレードできない場合のリスク
基本プラン間でダウングレードができないことの最大のリスクは、余分なコストを払い続けることになるという点です。
具体的なコストの差を見てみましょう。
例)本当はスタートプランで十分なのに、プロプランを契約してしまった場合
- プロプラン:月額32,780円
 - スタートプラン:月額5,000円
 - 月額差額:27,780円
 - 年間差額:333,360円
 
年間で33万円以上の無駄なコストが発生することになります。
さらに、Lステップの契約は基本的に継続課金です。途中で解約しない限り、このコストは毎月発生し続けます。1年、2年と時間が経つほど、総額は大きくなっていきます。
だからこそ、最初のプラン選びが極めて重要です。「とりあえず上位プランにしておけば安心」という考えは捨てて、本当に必要な機能と配信数を冷静に見極めたうえで契約しましょう。
注意点2:アップグレード時のリスク
プランのアップグレードは自由にできますが、一度アップグレードしてしまうとダウングレードすることができません。また、一度Lステップを解約してしまうと、同じLINE公式アカウントに再度Lステップを連携させることもできなくなります。
そのため、プランをアップグレードする前には必ずアップグレードする目的を明確にしてから行いましょう。
注意点3:LINE公式アカウントのプランとの連動
Lステップのプラン変更を検討する際、忘れてはいけないのがLINE公式アカウント側の料金プランです。
Lステップを使うには、LINE公式アカウントの契約が必須です。つまり、毎月のコストは以下の合計になります。
月額コスト = LINE公式アカウントの料金 + Lステップの料金
LINE公式アカウント側もプランがあるので、Lステップをプランを変更する場合は、合わせてLINE公式アカウント側のプランの見直しも検討する必要があります。
LINE公式アカウントも大きくは月の配信数に応じてプランが分かれているため、Lステップをアップグレードして配信数を増やす場合、LINE公式アカウントの配信数上限も確認しておくと良いでしょう。
【参考】
【再確認】各プランの特徴と最適な選び方

プラン変更の注意点を理解したところで、改めて各プランの特徴と、どんな事業者に向いているかをケースごとに整理していきます。最初のプラン選びで失敗しないことが、最も重要な「ダウングレード対策」となります。
スタートプラン(月額5,000円)が向いているケース
スタートプランは、Lステップの基本機能を最小限のコストで利用できるプランです。
【プランの特徴】
- 月額料金:5,000円
 - 月間配信数:5,000通まで
 - 基本的な自動化機能はすべて利用可能
 - リッチメニューの切り替えなど、高度な機能は使えない
 
【このプランが向いている事業者】
- LINE友だち数が少ない段階(200人以下※あくまで目安です)
 - 配信頻度が低い(月2〜3回程度の一斉配信)
 - ステップ配信やシナリオ配信の規模が小さい
 - まずはLステップを試してみたい
 - 予算を抑えてスタートしたい
 
【具体的な利用イメージ】
- 個人事業主のサロン経営者:月2回の予約促進メッセージとお知らせ配信
 - 小規模飲食店:友だち追加時のクーポン配信と月1回の新メニュー告知
 - 個人コーチ・コンサルタント:セミナー案内と簡単なステップ配信
 - スタートアップ企業:初期段階の顧客との関係構築
 
このプランでは、リッチメニューの切り替えやURLクリック測定、詳細な分析機能などは使えません。しかし、事業を始めたばかりの段階では、これらの高度な機能よりもまずは「しっかり配信を続けること」が大事です。
まずはスタートプランで運用の開始し、友だちが増えてきたりより高度な分析や施策が必要になったりした段階でアップグレードする流れでステップアップしていくと良さそうです。
スタンダードプラン(月額21,780円)が向いているケース
スタンダードプランは、ある程度規模が大きくなった事業者や、データを活用した施策を実施したい方に適しています。
【プランの特徴】
- 月額料金:21,780円
 - 月間配信数:30,000通まで
 - リッチメニューの切り替え機能、URLクリック測定、コンバージョン設定の利用が可能
 - より詳細な顧客データの活用が可能
 
【このプランが向いている事業者】
- 友だち数が増えてきた(200〜1,000人※あくまで目安です)
 - リッチメニューを活用したい
 - 顧客の行動データを測定したい
 - 配信の効果を数値で把握したい
 - 複数の商品・サービスを展開している
 
【具体的な利用イメージ】
- 複数店舗展開の飲食店:店舗ごとに異なるリッチメニュー表示
 - ECサイト運営者:商品カテゴリーごとにセグメント配信
 - スクール・教室運営:コースごとの情報提供とURLクリック測定
 - 中規模サービス業:顧客の興味関心に応じたパーソナライズド配信
 
プロプラン(月額32,780円)が向いているケース
プロプランは、Lステップのすべての機能が使える最上位の基本プランです。大量送信は必要ないが、高度な分析や複数スタッフでの運用が必要な事業者に最適です。
【プランの特徴】
- 月額料金:32,780円
 - 月間配信数:50,000通まで
 - Lステップのすべての機能が利用可能(クロス分析機能、流入経路分析、スタッフ権限設定、Googleスプレッドシートとの自動連携)
 
【このプランが向いている事業者】
- 多数の友だち(1,000人以上※あくまで目安です)
 - 高度な顧客分析が必要
 - 複数スタッフで運用している
 - データドリブンな意思決定をしたい
 - マーケティングに本格的に取り組んでいる
 
【具体的な利用イメージ】
- 大規模サービス業:詳細な顧客分析に基づく施策立案
 - BtoB企業:リード管理とナーチャリングの自動化
 - 全国展開の店舗:エリアごとの分析と最適化
 - マーケティング会社:クライアントのために高度な分析を実施
 
大量送信プランが向いているケース
大量送信プランは、月間配信数が50,000通を超える大規模な運用を行う事業者向けのプランです。
【プランの特徴】
- 月額料金:87,780円〜(配信数により変動)
 - 月間配信数:100,000通〜
 - プロプランのすべての機能が利用可能
 - 大規模キャンペーンに対応
 - 無料期間なし(契約月から課金が発生)
 
【このプランが向いている事業者】
- 月間配信数が50,000通を超える
 - 大規模なキャンペーンを頻繁に実施
 - 全国展開している企業
 - 大量の顧客基盤を持つ
 - ECサイトで頻繁に新商品をリリース
 
【具体的な利用イメージ】
- 大手ECサイト:毎日の新着商品情報とセール案内
 - 全国チェーン店:店舗数×友だち数が膨大
 - 大規模イベント主催者:参加者への詳細な情報配信
 - メディア企業:ニュース配信やコンテンツ告知
 
大量送信プランは高額ですが、大規模な顧客基盤がある場合、それに見合った効果が期待できます。ただし、配信数が落ち着いたらプロプランにダウングレードできるので、一時的な大量配信のために契約することも可能です。
まとめ|最適なプラン選択でLステップを最大限活用しよう

Lステップのプラン変更、特にダウングレードに関する注意点と判断基準について詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事を参考にしながら、あなたの事業に合ったLステップのプランで効率良く運用していきましょう!
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