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LINE公式アカウント Lステップ

複数事業にLINE公式アカウントは分けるべき?判断基準とLステップの複数管理方法|メリット・注意点まで徹底解説

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大塚達磨

OTSUKA TATSUMA

新潟県出身、福岡県在住。
元東京都港区役所職員。退職の翌日に福岡に移住し、LINE公式アカウントと機能拡張ツールであるLステップの活用支援を軸にしたwebコンサルティング会社、株式会社禅を創業。
【Lステップ正規代理店】として、『お客様の一番のサポーターになる』をモットーに、数多くのLINEアカウントを手がける。
趣味は定期的にお寺に通い、坐禅をすること。

複数の事業やブランドを展開している企業で、

「LINE公式アカウントを事業ごとに分けるべき?それとも1つにまとめるべき?」

とお悩みの方もいるのではないでしょうか?

本記事では、LINE公式アカウントを複数運用すべきかどうかの判断基準とそれぞれのメリット・注意点について解説します。ぜひ自社の事業特性に合わせた最適なLINEの運用方法を見つけるための参考にしてください。

LINE公式アカウントは複数作成できる?

結論、LINE公式アカウントは複数作成することは可能です。

LINE公式アカウントは複数アカウント作成が可能

LINE公式アカウントは1つの会社で複数のアカウントを作成できるため、複数の店舗を展開している企業や別の事業を展開している企業が活用したい場合も効率的に運用することが可能です。

LINE公式アカウントを分けることで、より顧客ニーズに合ったLINEの運用が可能になったり、顧客の管理がしやすくなったり、といったケースが考えられます。

1つのLINE公式アカウントを複数人で管理することも可能

複数のアカウントを作成せずに、1つのLINE公式アカウントを複数人で管理することも可能です。

ユーザーごとに「管理者」「運用担当者」「運用担当者(配信権限なし)」「運用担当者
(分析の閲覧権限なし)」といった、役割に応じて権限の設定ができるため、チームでの効率的な運用ができます。

1つのアカウントを複数人で管理することで、運用コストをかけずに担当者ごとに役割分担ができ、効率的なLINEの運用を実現することが可能になります。

LINE公式アカウントを分けるべきか?5つの判断基準

LINE公式アカウントを複数アカウントに分けるべきか、それとも1つのアカウントにまとめて運用するべきかの判断基準は大きく以下の5つがあります。

1つずつ詳細に解説していきます。

判断基準1:ターゲット顧客層の重複度

「各事業のターゲット顧客層がどの程度重複しているか」は最も重要な判断基準です。

顧客層が完全に異なる場合は、アカウントを分けることを強くおすすめします。例えば、BtoB向けのオフィス家具販売とBtoC向けのインテリア雑貨販売では、求められる情報の質や配信頻度が大きく異なります。同じアカウントで両方の情報を配信すると、どちらの顧客にとっても満足度が下がる可能性があります。

一方で、顧客層が一緒の場合は1つのアカウントでの運用が効果的です。例えば、化粧品販売とエステサロンを運営している場合、美容に関心の高い女性という共通のターゲット層が多いため、1つのアカウントでクロスセルを狙うほうが効率的でしょう。

判断基準2:商品・サービスの関連性

商品やサービス同士の関連性が低い場合、例えば不動産仲介と飲食店経営のように全く異なる業種を展開している場合は、明確にアカウントを分けるべきです。

顧客は不動産情報を求めてアカウントを友だち追加したのに、飲食店のクーポンが届いたら混乱し、ブロックする可能性が高まります。

逆に、シナジー効果が期待できる関連性の高い事業であれば、1つのアカウントで運用するメリットが大きくなります。フィットネスジムとプロテイン販売、書店とカフェなど、相互に顧客価値を高められる組み合わせであれば、1つのアカウントにまとめると非常に効果的です。

判断基準3:配信頻度とコンテンツ量

各事業で必要な配信頻度とコンテンツ量を考慮することも大切になってきます。

例えば、セール情報を頻繁に配信する通販事業と、月1回程度のイベント告知が中心の実店舗事業を1つのアカウントで運用すると、教室の顧客にとっては配信が多すぎると感じられ、ブロック率が上がる恐れがあります。

適切な配信頻度は業種や顧客層によって異なります。配信頻度があまりに異なる事業の場合は、LINEアカウントを分けて運用したほうが良いでしょう。

判断基準4:ブランドイメージの統一性

「アカウントの見せ方」も大事な判断基準の1つです。

高級ブランドと一般消費者向け商品を同じアカウントで扱ってしまうと、高級ブランドの価値が損なわれるリスクがあります。例えば、高級時計ブランドとカジュアルウォッチブランドを同じアカウントで運用する場合、高級時計の購入を検討している顧客が離れる可能性が出てきます。

一方、企業ブランドとしての統一感を重視する場合は、複数のアカウントを1つのアカウントにまとめて管理することで、企業全体のファンを育てることができます。

戦略的にブランディングをどう考えるかによって、LINE公式アカウントの運用方法も変わってきます。

判断基準5:予算とリソース

LINE公式アカウントの料金プランは、フリープランであれば無料ですが、メッセージ配信数に応じてライトプラン月額5,000円、スタンダードプラン月額15,000円とコストが発生します。

また、コンテンツ制作や配信設定、効果測定など、運用には相応の人的リソースが必要です。アカウント数が増えればその分の工数も増えるため、社内の運用体制を考慮して判断しましょう。

まずは1つのアカウントで運用を始め、売上や友だち数が増えてきた段階でアカウントを分けるのを検討するという段階的なアプローチも有効な選択肢の1つです。

LINE公式アカウントを複数アカウントで運用するメリット

LINE公式アカウントを複数アカウントに分けて運用するメリットは、以下の5つがあります。

【複数で運用するメリット】

  • ターゲットに最適化された配信が可能
  • ブロック率の低下
  • ブランドイメージの明確化
  • 管理と効果測定・改善がしやすい
  • 各アカウントで月200通まで無料メッセージの配信が可能

それぞれ解説していきます。

メリット1:ターゲットに最適化された配信が可能

LINE公式アカウントを複数アカウントで運用すると、各ターゲット層に最適化された情報を届けられるようになります。

事業や店舗が異なれば、ユーザーの属性や興味も異なります。一斉に同じ内容を配信してしまうと不要な情報を受け取ることになってしまうユーザーも出てきてしまいます。

そこでエリアや年齢層・興味などに応じてアカウントを分けることで、それぞれのユーザーに最適化された情報だけを届けられるようになり、メッセージの開封率やクリック率、クーポンの利用率といったユーザーの反応率の向上につながります。

結果として、顧客満足度やリピート率も自然と向上することでしょう。

メリット2:ブロック率の低下

アカウントをブロックされる原因は様々ありますが、1つは受け取った配信の内容が期待していたものと違った場合が考えられます。

例えば、大阪と福岡で2店舗運営しているお店の場合、大阪のお店は関西エリアの顧客に多く利用されることが予想されるため、福岡の顧客に大阪のお店の情報を配信をしてしまうと、煩わしく感じてしまい、ブロックに繋がる恐れがあります。

事業や店舗ごとにアカウントを分けてそれぞれで配信をすることで、ユーザーが必要な情報だけを届けることができるようになり、ブロック率を下げることができます。

メリット3:ブランドイメージの明確化

各事業やブランドの独自性を保てることもアカウントを分けるときの見逃せないメリットです。

アカウントを分けることで、それぞれのブランドイメージや世界観を明確に表現することができます。プロフィール画像、カバー画像、リッチメニューのデザイン、配信メッセージのトーンなど、すべてをそのブランドに最適化できます。

高級ブランドなら洗練されたデザインと丁寧な言葉遣い、カジュアルブランドならポップなデザインとフレンドリーな語り口でのメッセージで配信するといったように、ブランド価値を最大化する演出が可能になります。

メリット4:管理と効果測定・改善がしやすい

事業や店舗別に数値を分析し、PDCAサイクルを回しやすくなります。

1つのアカウントにまとめてしまうと、どの配信がどの事業の成果につながったのか分析が難しくなりますが、アカウントを分けて運用することで各事業の数値を明確に把握しやすくなります。

例えば、友だち数の推移、メッセージ開封率、クリック率、売上への貢献度などを事業ごとに分析し、それぞれに最適な改善策を実行できます。

メリット5:各アカウントで月200通まで無料メッセージの配信が可能

LINE公式アカウントのコミュニケーションプランでは、月額費用0円で200通のメッセージを無料配信することができます。

アカウントごとに200通のメッセージを無料配信をすることができるので、月の配信数を増やすことが可能になり、キャンペーン情報やクーポン、告知など、より多くのユーザーに情報を無料で届けられるでしょう。

LINE公式アカウントを複数アカウントで運用するときの注意点

Lステップ導入のデメリット

LINE公式アカウントを複数アカウントに分けて運用する際と注意点も合わせて解説します。以下の4つが考えられます。

【複数で運用する際の注意点】

  • コストの増加
  • 運用工数の増加
  • 友だち数の分散
  • ブランド認知の分散リスク

それぞれ詳細に解説していきます。

注意点1:コストの増加

複数のLINE公式アカウントを運用する場合、各アカウントでプランを契約する必要があるため、有料プランを契約するとそれぞれに月額料金が発生することになります。全体のコストが大きくなるリスクがあります。

LINE公式アカウントには無料プランと有料プランがあり、月間のメッセージ配信数が200通以内であれば無料プランで運用することができます。1アカウントで月間の配信数が200通を超える場合は、有料プランを検討しなければなりません。

アカウントを複数作成する際には、事前にそれぞれの配信数や目的を確認しておくようにしましょう。

注意点2:運用工数の増加

LINE公式アカウントを複数アカウントに分けて運用する場合、それだけ管理するコストが増加します。

アカウントごとにコンテンツを制作したり、配信スケジュールを管理したり、それぞれのアカウントで効果を測定する必要が出てきます。

特に中小企業の場合は、マーケティング担当者が他の業務と兼務していることが多く、複数アカウント運用の工数の確保が大変かもしれません。外注やツールを活用した効率化、テンプレート化できる部分の標準化など、工数削減の工夫が必要です。

注意点3:友だち数の分散

LINE公式アカウントはアカウントごとに独立しているため、友だちを他のアカウントと共有することができません。そのため、複数のアカウントを運用する場合は、それぞれで友だちを集める必要があります。

また、ユーザー側も複数のアカウントをフォローする必要があるため、手間を感じやすく、フォロー離脱につながる可能性もあります。

複数事業の商品をそれぞれのユーザーにオファーしていきたい場合は、アカウント間で友だち登録を促す導線を用意しておくことで、分散による運用効率の低下をある程度防ぐことができます。

注意点4:ブランド認知の分散リスク

アカウントを分けることで、それぞれのブランドやサービスの認知は強くなる一方で、企業としての統一感が薄れるリスクがあります。

特に、新規事業として立ち上げる場合には、既存の企業ブランドの信頼を活用できないため、ゼロからの認知獲得が必要になります。

また、顧客が複数のアカウントを別々の企業だと認識してしまい、同じ企業グループであることに気づかないケースもありえます。各アカウントのプロフィールやリッチメニューで企業情報をわかりやすく表示するなど、工夫する必要があります。

Lステップでの複数管理の具体的な方法

複数アカウントで運用する場合の具体的な管理方法について、実際の管理画面と一緒に解説していきます。

LINE公式アカウントの複数アカウント管理方法

LINE公式アカウントで複数アカウント作成する場合は、管理画面にログインし、左サイドメニューの「作成」をクリックしてログイン情報を入力し、アカウントを作成します。

新たにアカウントを作成したら、管理画面の左上のボタンを押して、『(新しく作成したアカウント名)』を押すことで、新たにログインし直す必要なく簡単にアカウントを切り替えることが可能になります。

Lステップの複数アカウント管理方法

LステップはLINE公式アカウントの機能を増やし、よりLINEを効果的に活用するための機能拡張のサービスです。

Lステップを複数アカウント作成する場合は、すでに運用しているアカウントのマイページを開き、「新しいアカウントを追加する」ボタンから新たにアカウントを作成します。そうすることで、同じLステップのログイン情報で簡単にアカウントを切り替えることができます。

新たにアカウントを作成したら、管理画面の右上のボタンを押して、『(新しく作成したアカウント名)に切り替え』を押すことで、新たにログインし直す必要なく簡単にアカウントを切り替えることが可能です。

【Lステップの詳細はこちら】
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まとめ

LINE公式アカウントを複数運用すべきかどうかの判断基準について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

LINEの運用を成功させるには、明確な戦略と運用体制の構築が不可欠です。本記事を参考にしながら、あなたの事業での最適解を見つけて、LINE公式アカウントをより有効に活用していきましょう!

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