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コラム
【保存版】Lステップ「回答フォーム」活用マニュアル|使い方を画像付きで解説
この記事を書いた人
大塚達磨
OTSUKA TATSUMA
新潟県出身、福岡県在住。
元東京都港区役所職員。退職の翌日に福岡に移住し、LINE公式アカウントと機能拡張ツールであるLステップの活用支援を軸にしたwebコンサルティング会社、株式会社禅を創業。
【Lステップ正規代理店】として、『お客様の一番のサポーターになる』をモットーに、数多くのLINEアカウントを手がける。
趣味は定期的にお寺に通い、坐禅をすること。
目次
LINE公式アカウントの運用をより効率化し、顧客との関係性を深めるために欠かせないツール「Lステップ」。その中でも特に特徴的な機能の1つが「回答フォーム」です。
この「回答フォーム」機能について、
「Lステップの回答フォームで何ができるの?」
「Lステップ導入してみたけど、回答フォームの効果的な使い方がわからない…」
とお悩みの方もいるのではないでしょうか?
本記事では、Lステップの「回答フォーム」の基本から活用方法まで、徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
Lステップの回答フォームとは?基本を理解しよう

Lステップの回答フォームとは、Webサイトのお問い合わせフォームのようにLINE上で友だちから情報を収集するための入力フォーム機能のことです。
通常のメッセージのやり取りとは異なり、構造化されたデータとして顧客情報を取得できるため、その後のマーケティング施策に活用しやすいという特徴があります。
収集したデータは自動的にLステップのデータベースに保存され、セグメント配信や顧客管理に即座に反映されます。

通常のフォームとの違い
一般的なGoogleフォームやフォームメーラーなどの外部フォームサービスとの最大の違いは、LINE内で完結するという点です。ユーザーは別のブラウザを開く必要がなく、LINEアプリ内でスムーズに回答を完了できます。
さらに、回答内容に応じて自動的にタグ付けしたり、特定のシナリオに分岐させたりと、Lステップの他の機能とシームレスに連携できる点が大きなメリットです。回答と同時にユーザーの行動履歴として記録されるため、よりパーソナライズされたコミュニケーションが可能になります。
なぜ今、回答フォームが注目されているのか
近年、LINE公式アカウントを活用したマーケティングが主流になる中で、単なる一斉配信から「一人ひとりに最適化されたメッセージ配信」へとシフトしています。そのためには顧客データの収集が不可欠であり、回答フォームはその最も効率的な手段として注目されています。
また、プライバシー保護の観点から、ユーザーが信頼しているLINEという環境内で情報入力を完結できることも、回答率の向上につながっています。外部サイトへの遷移を嫌うユーザーが増えている現代において、回答フォームは必須の機能といえるでしょう。
Lステップの回答フォームでできること

Lステップの回答フォームで実現できる主な機能は以下の通りです。これらの機能を活用することで、顧客管理から業務効率化まで、幅広いニーズに対応することが可能になります。
1. 予約受付や申し込みフォームとして情報収集が自動化できる
氏名やメールアドレス、電話番号、住所などの知りたい情報を自由にカスタマイズして収集することができます。収集した情報は友だち情報として自動保存させることもできるため、回答内容に応じてその後のコミュニケーションに活用できます。
2. アンケートフォームとして活用できる
顧客満足度調査、商品の評価、ニーズ調査など、様々なアンケートを実施できます。選択式、記述式、日付入力など、多様な回答形式に対応しています。
3. 回答内容に応じたシナリオ配信ができる
回答内容によって、異なるシナリオメッセージを自動的に振り分けて配信することができます。これにより、一人ひとりに最適化されたアプローチが可能になります。
4. 回答結果をスマホですぐに確認できる
Lステップの回答フォームから回答が送信された場合、すぐに通知で受け取ることができます。
これにより、外出中や移動中でもリアルタイムで回答内容を確認し対応することが可能です。
Lステップの回答フォームを使うメリット

Lステップの回答フォームを使うメリットとして、以下の5つが考えられます。
- 顧客データの自動蓄積
- セグメント配信への活用
- 作業工数の削減と自動化
- 顧客体験の向上
- 回答率の改善
それぞれ詳細に解説します。
メリット1:顧客データの自動蓄積
回答フォームの最大のメリットは、回答データを自動的にLステップのデータベースに蓄積させることができる点です。従来の方法では、メッセージで受け取った情報を手動でスプレッドシートに転記するなど、手間がかかっていました。
Lステップの回答フォームを使えば、このプロセスを完全に自動化させることができます。氏名、メールアドレス、購入履歴、興味関心など、あらゆる情報がLINE友だちと紐づいた状態でデータとして保存されるため、後から検索したり分析したりすることが容易になります。
メリット2:セグメント配信への活用
回答してもらったデータをもとに、ユーザーを細かくセグメント分けできます。例えば「20代女性で化粧品に興味がある」「過去に商品Aを購入した」といった条件で絞り込み、それぞれに最適なメッセージを配信することができるようになります。
このパーソナライズされた配信により、従来の一斉配信と比較して、開封率やクリック率、最終的なコンバージョン率を大幅に向上させることが期待できます。
メリット3:作業工数の削減と自動化
顧客からの問い合わせ対応や情報収集にかかる工数を大幅に削減することができます。よくある質問への回答をフォーム化することで、個別対応の必要性が減り、スタッフの負担が軽減されます。
また、回答内容に応じた自動返信やフォローアップメッセージを事前に設定しておけば、24時間365日、人手をかけずに顧客対応が可能になります。これにより、限られたリソースでも対応できる仕組みを構築することが可能です。
メリット4:顧客体験の向上
最近のユーザーは、電話やメールによる問い合わせに抵抗感を感じる傾向にあります。
好きな時にLINE上で簡単に情報を入力できるのはユーザーにとっても大きなメリットとなります。スマートフォンに最適化されたUIで、入力のストレスも最小限に抑えることができます。
さらに、回答後すぐに確認メッセージや次のアクションの案内が届くため、「ちゃんと届いたかな?」という不安もなく、スムーズな体験を提供できます。
メリット5:回答率の改善
導線設計がしっかりなされた回答フォームは、コンバージョン率の向上に直結します。ユーザーの興味関心を把握し、それに応じた商品提案やサービス案内を行うことで、購入や申込につながる確率が高まります。
また、フォームを通じてユーザーとの接点を増やすことで、信頼関係の構築にもつながります。定期的なアンケートやフィードバックの収集により、顧客ロイヤルティを高めることができます。
Lステップの回答フォームを使う際の注意点

とても便利な回答フォーム機能ですが、いくつか注意すべき点もあります。
注意点1:決済機能の非搭載
Lステップの回答フォーム自体には決済機能は搭載されていません。有料商品の販売やサービスの申込を受け付ける場合は、外部の決済システムとの連携が必要になります。
注意点2:回答内容の修正が困難
一度送信された回答は、ユーザー側から修正することはできません。そのため、誤った情報を修正したい場合は、再度回答フォームに入力してもらい送信してもらう必要があります。
ただ、送信前に確認画面を設ける設定ができるので、対策を施すことは可能です。
注意点3:ファイルアップロードの制限
画像や書類などのファイルをアップロードして回答してもらうことは可能ですが、動画ファイルは対応していません。そのため、動画を送ってもらう場合は、個別メッセージで送ってもらう必要があります。
Lステップの回答フォームの作り方を画像付きで徹底解説

実際にLステップの回答フォームを作成する手順を実際の管理画面の画像付きで解説していきます。
ステップ1:管理画面にログインし回答フォームの新規作成をする

まずはLステップの管理画面にログインします。ログインしたら左側のメニューから「回答フォーム」を選択し、続いて「新しい回答フォーム」ボタンをクリックし設定を進めていきます。
ステップ2:質問項目の設定をする

画面下部から追加したいフォーム形式を追加して、各質問項目を作成していきます。各質問では以下を設定できます。質問項目ごとに以下の内容を設定することができます。
【質問項目で設定できること】
- 質問項目名
- 質問タイプ
- 説明文
- 必須 / 任意の設定
- プレースホルダー(入力例の表示)
- 回答内容に応じたタグ付けや友だち情報の登録
また、以下の質問タイプを選択することができます。
【追加できる質問タイプ】
- テキスト入力:氏名、メールアドレスなど、自由記述の回答に使用
- テキストエリア:長文の回答が必要な場合に使用(感想、要望など)
- ラジオボタン(単一選択):1つだけ選択してもらう場合に使用
- チェックボックス(複数選択):複数選択してもらう場合に使用
- プルダウン:選択肢が多い場合に使用
- 日付:予約日や生年月日などの入力
- ファイル添付:ファイルをアップロードして送ってもらいたい場合に使用
- 都道府県:都道府県名を1つずつ設定することなく使用が可能
- 見出し:セクションを分ける場合などに使用
ステップ3:回答後のアクションを設定

フォームの回答が送信された後のアクションを設定します。
ここで回答期限や回答数の制限、回答後のメッセージの設定などを行うことが可能です。
ここまで全て設定が完了したら「保存」をクリックして作成完了となります。
Lステップの回答フォームのより効果的な活用方法

ここからはLステップの回答フォームをより効果的に活用するためのテクニックを5つほどご紹介します。
1. 画像を挿入したりカスタムCSSを活用してデザインを整える
デフォルトの設定のままではなく、フォーム自体をオリジナルのデザインにすることで、視覚的な魅力を高めることができ、回答率の向上にもつながります。
Lステップの回答フォーム機能は、カスタムCSSを活用することができるため、入力フォームのデザインやサイズ、背景色、ボタンデザインなど、ブランドイメージに合わせた調整が可能です。
2. ミニページを作成してLINE内で完結させる

Lステップの回答フォーム機能を活用して、ちょっとしたページを作成することができます。
お店の紹介やお客様の声などをページとして作成することで、メッセージの配信よりも多くの情報を届けることが可能になります。
また、外部のサイトに遷移させるのではなく、あくまでLINE内で完結させることでLINEからの離脱を防ぐ効果もあります。
3. 回答期限を活用して締切効果を生み出す
Lステップの回答フォームは、回答期限を設定することができます。
意図的に回答期限を設けることで、行動してもらいやすくなる効果があります。
回答期限を設定した上でデザインで回答期限を書いておいたりメッセージを配信したりすると効果的です。
4. 前回の回答内容を自動反映させてリピート回答しやすくする

回答フォームの設定で「回答復元」にチェックを入れておくことで、ユーザーが再度フォームを表示させたとき、前回の回答した内容がフォームに入力された状態で確認することができます。
同じフォームで定期的に回答してもらう場合であれば、この機能を使うことでユーザーの入力の手間を大幅に削減することができ、回答率アップが期待できます。
5. スプレッドシートと連携する
Lステップのプロプラン以上ならGoogleスプレッドシートとの自動連携が可能になります。新しい回答があるたびにリアルタイムで回答データを自動集計することができるため、回答傾向の分析や社内共有が簡単になります。
一方、スタートプラン以上であれば、CSVファイルでのデータダウンロードが可能で、既存の分析ツールを活用した分析を行うことが可能です。
回答データを分析することで、より効果的な情報収集や改善に活かすことができます。
Lステップのフォームの回答率を上げるための設計ポイント

せっかく作成した回答フォームも、ユーザーが途中で離脱してしまっては意味がありません。ここでは、回答率を最大化するための設計ポイントを解説します。
ポイント1:質問数の最適化
質問数は少なければ少ないほど、完了率が高くなります。
本当に必要な項目だけに絞り込み、「あったらいいな」程度の情報は思い切って削除しましょう。どうしても多くの情報が必要な場合は、フォームを複数に分割するのも一つの手です。
ポイント2:質問の順番の工夫
質問の順序も回答率に大きく影響します。
最初に難しい質問や長文回答が必要な質問があると、ユーザーは億劫に感じて離脱してしまいます。最初は簡単な質問から始めることで「ここまで答えたから最後まで答えよう」という心理的効果を引き出すことができます。
【効果的な質問の順序の工夫】
- 簡単な質問から始める(名前、年齢など)
- テキスト入力形式の項目を減らし選択式の質問で回答しやすくする
- 自由記述は後半に配置
ポイント3:入力しやすいUIの見せ方
スマートフォンで操作するユーザーが多いことを配慮して、「入力のしやすさ」を最優先に考えましょう。
【入力しやすいUIのコツ】
- 選択式にできる項目は優先的に使用
- テキスト入力形式の項目は最小限にとどめる
- プレースホルダーで入力例を示す(例:「山田太郎」「03-1234-5678」)
- 1画面に表示される質問数を調整(スクロールが多すぎると離脱率が上がるため)
- ボタンは大きくかつ分かりやすい色やデザインにし、タップしやすいサイズにする
ポイント4:途中離脱を防ぐテクニック
・進捗表示の活用:
「3/5問目」といった進捗表示をすることで、「あと少しで終わる」という心理的な安心感を与えられます。また、ゴールが見えることで完了率が向上します。
・適切な説明文の配置:
質問の上に、簡潔な説明や回答の目的を記載することで、ユーザーの不安を軽減できます。「この情報は〇〇のために使用します」と明記することで、信頼性が高まります。
・必須項目を明確に:
必須項目には「必須」マークを付け、一目で分かるようにします。
まとめ|回答フォームを使いこなして成果を最大化しよう

Lステップの「回答フォーム」について、基本から具体的な活用方法を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事を参考にしながら、あなたの事業にもLステップの回答フォームを活用していきましょう!
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