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コラム
Lステップのマーケティングはなぜ重要?役立つ理由とポイントを解説
この記事を書いた人
大塚達磨
OTSUKA TATSUMA
新潟県出身、福岡県在住。
元東京都港区役所職員。退職の翌日に福岡に移住し、LINE公式アカウントと機能拡張ツールであるLステップの活用支援を軸にしたwebコンサルティング会社、株式会社禅を創業。
【Lステップ正規代理店】として、『お客様の一番のサポーターになる』をモットーに、数多くのLINEアカウントを手がける。
趣味は定期的にお寺に通い、坐禅をすること。
目次
Lステップの導入を迷っている方は、「どのようにマーケティングに役立つのか、なぜ重要なのかイメージできない」と悩んでいませんか?
事業に新しいツールを導入する際は費用や労力が発生し、ツールの操作方法なども覚えなくてはならないため慎重になってしまいますよね。
本記事では、Lステップがマーケティングツールとしてなぜ重要なのか、どのように役立つのか、活用ポイントも踏まえながら紹介します。
本記事を読むとLステップがどのようにマーケティングに活用できるのかがわかり、顧客とつながる効果的な対策を講じられるようになるでしょう。
Lステップとは?
Lステップとは、LINE公式アカウントの拡張機能を備えたマーケティング・メッセージツールです。
イメージとしては、2階建て住宅の1階がLINE公式アカウント、Lステップは2階部分になる関係です。
1階(LINE公式アカウント)だけでも住宅として機能しますが、2階(Lステップ)を作ると床面積と部屋の数が増えるため、置ける家具・収納スペース(機能性)を増やせます。
このように、Lステップを導入すると、LINE公式アカウントだけではできないことが可能になります。
具体的には以下のような機能があり、手間の削減や顧客のニーズ調査が可能になります。
- 顧客を属性ごとに絞り込み、自動でメッセージ送信
- 詳細な顧客分析につながるアンケート機能
- 流入経路の仕分けと分析
Lステップがマーケティングで重要な理由
Lステップがマーケティングにおいて重要な理由は、以下の5つの機能があるためです。
マーケティングに効果的な機能 |
・ステップ配信による顧客教育 ・アンケート機能による特徴やニーズの把握 ・タグ付けによる絞り込み配信 ・数値によるユーザー行動の分析 ・スコアリング機能による購入確度の高い顧客の把握 |
順番に解説します。
ステップ配信で顧客教育が可能
ステップ配信とは友達登録をした際や特定の操作が行われた際に、設定していた配信が自動的に流れる機能のことです。
ステップ配信を設定すると、販売・契約したいサービスや商品のアピールポイントを数日に分けて配信できます。
顧客に向けて必要な情報を段階に分けてすべて届けられるため、商品説明の手間を省きながら商品のことを理解してもらえます。
また、Lステップでは顧客の属性ごとに配信する方を絞り込んだ上で、ステップ配信が可能です。
例えば、20代の男性に販売したいドリンクがあるとします。
この場合、ドリンクのアピールポイントや制作秘話などが5つあれば、「20代の男性だけに5日に分けてアピールポイントを配信する」という手段が取れるでしょう。
一度設定すると、労力をかけずにステップ配信が内容を説明してくれるので自動的に販売促進が可能です。
アンケート機能で特徴やニーズを把握できる
Lステップは友達追加時にアンケート機能を使用して、登録してくれた方の特徴を把握できます。
収集した回答を分析すると、顧客の特性やニーズに合う情報を発信できるでしょう。
例えば、以下の内容をアンケート調査します。
- 性別
- 年齢
- 住まい(都道府県)
- 特定のサービスについて興味の有無
この結果を元にして、情報を届けたい方だけに配信できます。
例えば、「男性・30代・東京在住・サービスに興味のある人」に絞って、特定のメッセージを送れます。
タグ付けによる絞り込み配信が可能
Lステップでは、顧客の1人ひとりに行動や属性に分けてタグを自動で付けられます。
タグとは、顧客の属性や行動を分類するための付箋のようなものです。
設定次第でさまざまなタグを付箋のようにつけられるので、誰がどのような行動をしているのか分析の元になる情報を集められます。
例えば、以下のようなタグを設定できます。
- 商品を購入した際に「購入済み」というタグを付ける
- アンケートに回答した際に「アンケート回答済み」というタグを付ける
- インスタグラムから友達登録された場合「インスタ流入」というタグを付ける
「購入済み」というタグが付いている顧客のみをグループ化し、ほかの顧客とは異なるメッセージを配信できます。
数値によるユーザー行動の分析が可能
Lステップでは、顧客の行動を数値で分析可能です。
顧客がどのような行動をしたのか、どの商品に興味を持っているのか、一方で反応が見られない項目は何か、などを数値で確認できます。
また、流入経路を設定しておくと、どこから何人の方が友達登録したのかもわかります。
例えば、ある店舗のLINE公式アカウントに登録した100人の流入経路が、以下のように分かれているとします。
- 店舗:10人
- インスタグラム:80人
- イベント会場:10人
極端にインスタグラムからの流入が多いのであれば、店舗やイベント会場で登録への案内を増やす対策が必要、ということがわかります。
ほかにも、友達追加時のアンケートで性別がわかると、男性と女性どちらの契約数が多いのかも把握できます。
この数値のデータを取る際にタグ付けが必要なので、設定を忘れないようにしましょう。
タグ付けを行なっていれば、リッチメニューはどれが一番タップされているのかなどもわかります。
分析結果に基づいて、効果的なマーケティング戦略を立てられるでしょう。
スコアリング機能で確度の高い顧客を把握できる
Lステップでは、スコアリング機能を使って顧客の評価を分けられます。
例えば、商品を購入した回数が多い方ほどスコアを高くできます。
顧客の行動によって評価を付けられるため、スコアが高い方と低い方に分けて適切なメッセージを配信すると効果を得られやすいでしょう。
スコアが高い方にはより高額な商品を提案したり、特別なサービスを提供したりするなど方針を考えやすくなります。
一方でスコアが低い方には、興味を持ってもらえるような訴求が大事になるでしょう。
Lステップ活用のポイント
Lステップ活用のポイントは、以下の3つです。
- 分析結果を組み合わせた、特定の1人に向けたメッセージ配信
- 自動配信による業務の効率化
- 効果的なリッチメニューの作成
特定の1人に向けたメッセージ配信が可能
Lステップでは、特定の1人だけに向けたメッセージを配信できます。
数値などの分析から、商品を購入する可能性が高い方がいた場合、その1人に向けてほかの方とは異なる特定のメッセージを届けられます。
LINE公式アカウントでも1人に向けた配信は可能ですが、Lステップで数値分析の上で行うと効果的です。
顧客にとっては使い慣れたLINEでの連絡なので、スムーズなやり取りができるでしょう。
顧客の心を動かすメッセージを届けられると、契約や売上につながる可能性も高くなります。
ただし、特定の1人とメッセージのやり取りを行う際は手間がかかるため、利益と手間のバランスを考慮することが大切です。
自動配信で業務の効率化
シナリオ配信以外のメッセージもLステップで自動的に送信できます。
例えば、毎月のキャンペーン情報やイベント情報、クーポンなどを日時を指定して配信可能です。
マーケティング担当者や経営者は、手動で何人もの方にメッセージを送信する作業から解放され、ほかの業務に時間を割けるでしょう。
効果的なリッチメニューの作成
リッチメニューとは、LINE公式アカウントのメニュー画面に表示されるボタンです。
Lステップでは、顧客がリッチメニューのどのコンテンツを何回タップしたのか計測できます。
その結果を元にして、内容を改善して効果的なリッチメニューを作りましょう。
例えば、あるレストランの公式アカウントで、リッチメニューにお店の場所を示す「マップ」のボタンがあるとします。
マップがタップされた数値が0回の場合、お店の場所は多くの方がすでに知っている、もしくは重要ではない可能性が高いです。
その場合、マップの代わりにイベント情報やフードメニューなど、顧客が求める情報をリッチメニューに設置しましょう。
Lステップ導入のデメリット
Lステップはマーケティングに効果的ですが、導入に関してデメリットも存在します。
Lステップ導入のデメリットは、以下の3つです。
- 毎月固定費用がかかる
- 配信前の準備が必要になる
- 友達登録してもらうために対策や時間を要する
毎月固定費用がかかる
Lステップは、有料のサービスなので毎月固定費用がかかります。
費用対効果を見極めてから導入しましょう。
Lステップの費用は、以下の通りです。
プラン名 | スタートプラン | スタンダードプラン | プロプラン |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
初月料金 | 0円 | 0円 | 0円 |
月契約(税込) | 5,000円/月 | 21,780円/月 | 32,780円/月 |
月間配信数 | 〜5,000通 | 〜30,000通 | 〜50,000通 |
配信前の準備が必要になる
Lステップで配信するメッセージやアンケートなどの内容は、事前に準備する必要があります。
配信内容を設定するとさまざまな手間を削減できますが、効果を得るためにはテキストや画像、動画などの内容を作り込まなければいけません。
テキストならライティング力が必要、画像ならWebデザインの知識が必要になります。
訴求方法にはテキスト・画像・動画のどれがよいのか、どの組み合わせがよいのか十分に検討しましょう。
友達登録してもらうために対策や時間を要する
Lステップは、友達登録をした方へ向けての施策が主な機能です。
Lステップ自体で集客はできないため、友達登録してもらうための対策が必要です。
SNSや広告、口コミなどで集客してから友達登録に誘導しなければいけません。
友達登録してくれた方に特別な特典やクーポンをプレゼントしたり、SNSでLINE公式アカウントを開設したことを宣伝したりするなど、対策を検討しましょう。
友達登録者が増えると、効果的なマーケティング対策を考えやすくなります。
まとめ
Lステップは、マーケティングツールとして大きな役割を果たしてくれます。
ステップ配信やタグ付け、スコアリング機能を活用することで、顧客1人ひとりのニーズに合う情報を届けられます。
ただし、メッセージ配信前に適切な事前準備が必要で、友達登録のための集客対策も欠かせません。
マーケティングツールとしてLステップを活用し、適切な情報を顧客に届けてお問合せや売上の増加につなげましょう。