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【要注意】LステップのLINE通知が有料化へ…知らないと損する料金・影響・無料対策を徹底解説

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大塚達磨

OTSUKA TATSUMA

新潟県出身、福岡県在住。
元東京都港区役所職員。退職の翌日に福岡に移住し、LINE公式アカウントと機能拡張ツールであるLステップの活用支援を軸にしたwebコンサルティング会社、株式会社禅を創業。
【Lステップ正規代理店】として、『お客様の一番のサポーターになる』をモットーに、数多くのLINEアカウントを手がける。
趣味は定期的にお寺に通い、坐禅をすること。

Lステップを活用してLINE公式アカウントを運用されている方に、重要なお知らせです。

2026年1月より、これまで無料で利用できていた「LINE通知機能」が有料化されることが発表されました。

「え、今まで無料だったのに有料になるの?」
「月1,000通を超えたら課金されるってほんと?」
「無料で使い続ける方法はないの?」

このような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

この変更を知らずに放置していると、予想外のコストが発生したり、最悪の場合は通知機能が停止してしまう可能性があります。

本記事では、LステップのLINE通知有料化について、詳細の内容から具体的な対策方法まで、わかりやすく徹底解説します。ぜひ最後までお読みいただき、適切な対応を取っていただければと思います。

LステップのLINE通知機能が有料化される背景

まずは、なぜ今回LINE通知機能が有料化されることになったのか、その背景を理解しておきましょう。

LINE社の仕様変更による影響

これまでLステップでは、「通知機能」としてLINEアプリへの通知(LINE通知)を無料で提供してきました。しかし、LINE社の仕様変更により、運用コストが発生するようになったため、やむを得ず有料化の決断に至ったと考えられます。

実費のみを負担する方式への移行

重要なポイントとして、今回の有料化は「利益を上乗せするため」ではなく、あくまで実費相当額のみをユーザーに負担していただく方式となっています。

もともとLINE notifyというLINE社公式のサービスを用いて無料で実装されていたLステップの通知機能が、LINE notifyのサービス終了に伴い利用できなくなりました。

代替機能として推奨されるようになったMessaging APIはLINE公式アカウントと同様に1,000通以上は有料という仕様になっており、Lステップはこれまで無料提供していましたが、今回有料化に踏み切った形です。

段階的な料金設定で負担を最小化

すべてのユーザーに一律で課金するのではなく、月間1,000通という基準を設けることで、小規模利用者への影響を最小限に抑える配慮がなされています。

この1,000通という基準により、個人事業主や小規模店舗など、通知数が少ない運用者は引き続き無料で利用できる可能性があります。

LINE通知有料化の具体的な内容

それでは、実際にどのような変更が行われるのか、詳細を見ていきましょう。

有料化の開始日

2026年1月1日(木) より、LINE通知の一部有料化が開始されます。

なお、年末年始の休業期間(2025年12月27日~2026年1月4日)は各種サポート対応が休業となるため、LINE通知の有料化に伴う各種通知方法への切り替えは、年内を目安に早めに対応することが推奨されています。

有料化の対象となるユーザー

通知先に「LINE」を指定しており、月間1,000通を超えるLINE通知を送信されるユーザーが対象となります。

月間1,000通以内の利用であれば、引き続き無料で利用できます。

変更後のLINE通知の料金体系

今回の変更で新たに設定された料金体系は以下の通りです。

【LINE通知の料金体系】

  • 1,000通未満:無料(今後変更になる可能性があります)
  • 1,001通~3,000通:9,900円(税込)
  • 3,001通~10,000通:33,000円(税込)
  • 10,001通以上:別途お問い合わせ(個別見積もり)

この料金は、お客様の負担を最小限に抑えるため、利益や手数料を一切上乗せしない「実費のみ」の設定となっています。

月1,000通までの利用について

現時点では、月1,000通までの利用については利用者への影響を踏まえて、今まで通り無料で提供されます。

ただし、今後の利用状況を踏まえて、下記いずれかの対応が予定されています。

  • 完全有料化
  • 機能提供の終了

対応方針が決まり次第、事前に別途案内があるようです。

超過時の運用について

有料プランの申し込みがない状態で月1,000通を超えた場合、以下のような対応となります。

  • 超過分のLINE通知は送信停止となり、以降の通知は届かなくなる
  • 引き続き1,000通を超えるLINE通知をご利用される場合は、別途申し込みが必要

お申し込み方法については、有料化開始前に詳細が案内される予定です。

【注意】通知数のカウント方法と注意点

実際にどのようにカウントされるのか、正確に理解しておくことが重要です。

LINE通知としてカウントされるもの

主に以下の通知が、通知数としてカウントされます。

  • 回答フォームの受付通知
  • カレンダー予約管理の通知
  • 個別トークの受信通知
  • リマインダ配信の通知
  • その他、通知先を「LINE」に設定しているすべての通知

基本的に通知設定で「ON」にしているものは、すべてカウントの対象となります。

LINEグループへの通知の扱い

見落としがちなのがLINEグループへの通知のカウント方法です。

LINEグループへの通知は、グループ内にいる人数分をカウントします。

ですので、例えば5人が参加しているLINEグループに1回通知を送った場合、それは「1通」のカウントではなく「5通」としてカウントされることになります。

複数人でLステップを管理し、LINEグループで通知を受け取っている場合は、1,000通の上限に達するスピードが想定より早い可能性があるため、特に注意が必要です。

LINE通知有料化による影響

それでは、この有料化によってどのような影響が出るのか、具体的に見ていきましょう。

月額コストの増加

最も直接的な影響は、月額コストの増加です。

例えば、月間2,000通のLINE通知を利用している場合、新たに月額9,900円のコストが発生します。年間にすると118,800円の追加コストとなります。

すでにLステップの月額料金やLINE公式アカウントの費用を支払っている中で、さらにこの通知費用が加わることになるため、運用コスト全体の見直しが必要になる可能性があります。

【コスト試算例1:月2,500通の場合】

  • LINE通知料金:9,900円/月
  • 年間コスト:118,800円
  • Lステップ基本料金(スタートプラン):5,000円/月
  • 合計月額:14,900円

【コスト試算例2:月5,000通の場合】

  • LINE通知料金:33,000円/月
  • 年間コスト:396,000円
  • Lステップ基本料金(スタンダードプラン):21,780円/月
  • 合計月額:54,780円

通知が届かなくなるリスク

より深刻な影響は、有料申し込みの対応を怠った場合に通知が届かなくなるというリスクです。

有料プランの申し込みをせずに1,000通を超えてしまうと、超過分の通知は送信停止となります。これにより、以下のような問題が発生する可能性があります。

【考えられる影響の具体例】

  • 予約の確認通知が届かず、顧客対応が遅れる
  • フォームの回答通知が受け取れず、ビジネスチャンスを逃す
  • 重要な問い合わせに気づかず、顧客満足度が低下する
  • 業務の抜け漏れが発生し、信頼を失う

特に、リアルタイムでの通知が業務に不可欠な場合、影響は非常に大きいものとなります。

運用フローの見直しが必要

LINE通知を前提とした運用フローを構築している場合、フロー全体の見直しが必要になる可能性があります。

例えば、以下のような運用をしている場合は影響を受けます。

  • 回答フォームの受付通知をLINEで受け取っている
  • 予約管理の通知をLINEで確認している
  • スタッフ間の連絡をLINE通知で行っている
  • 顧客からの問い合わせをLINEで管理している
  • 商品購入の通知をLINEで受け取っている

これらの運用を継続する場合は、有料プランの契約を検討するか、後述する無料の代替手段への移行を考える必要があります。

無料で使い続けるための3つの対策方法

LINE通知の有料化を避け、無料で通知機能を使い続けるための方法をご紹介します。

対策1:Lステップ専用アプリへの移行【おすすめ】

最もおすすめの対策は、Lステップ専用アプリへの移行です。

今後、Lステップ側はLINE通知よりもLステップ専用アプリに開発リソースを集中し、より便利で快適な通知体験を提供していく方針とのことです。

専用アプリの特徴

Lステップ専用アプリには、以下のような特徴があります。

  • LINE通知と異なり制限なく完全無料でご利用いただけます
  • 通知数の制限が一切ありません
  • 複数人でのグループチャット通知機能
  • カレンダー予約やイベント予約の機能を追加予定
  • より快適で使いやすい通知体験を実現

専用アプリのダウンロード方法

専用アプリは以下からダウンロードできます。

【アプリのダウンロードはこちらから】

アプリ設定でお困りの際は、サポートチームが案内してくれるので、お気軽にお問い合わせください。

アプリ通知設定マニュアル:https://manual.linestep.net/kiji2379

対策2:メール通知の活用

メール通知であれば、引き続き無料で利用することができます。

メール通知の設定マニュアル:https://manual.linestep.net/kiji549

【メール通知の活用ポイント】

  • スマートフォンでのメール通知をオンにしておく
  • Lステップからのメールを重要なメールとして振り分け設定をする
  • 定期的にメールボックスを確認する習慣をつける
  • 迷惑メールフォルダに入らないように送信元アドレスを信頼できる送信者として登録しておく
  • メールのフィルター機能を使って、Lステップ関連のメールを専用フォルダに自動振り分けする

対策3:Slack・Chatwork通知を利用

チームでLステップを運用している場合は、SlackやChatworkへの通知設定がおすすめです。

Slack・Chatwork通知の設定マニュアル:https://manual.linestep.net/kiji2399

【Slack・Chatwork通知のメリット】

  • チーム全体で情報共有しやすく、透明性が高い
  • 他の業務連絡と一元管理でき、情報の集約が可能
  • すでに使い慣れたツールで管理でき、学習コストが低い
  • 通知の見逃しを防ぎやすく、チーム全員が確認できる
  • 過去のやり取りを検索しやすく、情報の追跡が簡単
  • スレッド機能で議論を整理しやすい

月1,000通以内に抑えるための運用改善策

有料化を避けるもう一つの方法は、LINE通知の送信数を月1,000通以内に抑えることです。

ステップ1:不要な通知を見直す

現在送信されているLINE通知の内容を確認し、本当に必要な通知だけに絞り込みましょう。

【見直しポイント】

  • 同じ内容の重複通知がないか確認する
  • 緊急性の低い通知は別の方法でも良いのではないか検討する
  • 通知頻度を減らせる項目はないか見直す
  • 自動通知の設定を最適化する

リアルタイム性が求められない通知は、メールやアプリ通知に切り替えることで、LINE通知数を大幅に削減することができます。

ステップ2:通知の優先順位をつける

すべての通知をLINEで受け取るのではなく、重要度に応じて通知方法を使い分けることも有効です。

【優先順位の例】

  • 高優先度(LINE通知):予約受付、フォーム回答
  • 中優先度(専用アプリ通知):個別メッセージでの問い合わせ
  • 低優先度(メール通知):それ以外

このように優先順位をつけることで、本当に必要な通知だけをLINEで受け取り、その他は無料の代替手段を活用することができます。

ステップ3:通知設定の最適化

Lステップの管理画面から、どの機能でLINE通知が有効になっているか確認し、最適化を行いましょう。

有料プランを選択する場合の判断基準

Lステップの活用方法や運用体制によっては、事前に有料のLINE通知プランを選択しておくべきケースもあります。

ケース1:リアルタイム性が業務に不可欠な場合

予約受付や緊急対応など、即座の通知が業務上必須の場合は、使い慣れたLINE通知を継続する方が業務効率が良い可能性があります。

特に、以下のような業種では、リアルタイムでの通知が重要です。

  • 美容室やサロンなどの予約ビジネス
  • 飲食店のテイクアウト・デリバリー
  • 医療機関の予約管理
  • イベントやセミナーの受付管理
  • 緊急性の高いサービス業

ケース2:スタッフがLINEに慣れている場合

チーム全体がLINEでのコミュニケーションに慣れており、別のツールへの移行に時間とコストがかかる場合は、有料プランの方が結果的に効率的かもしれません。

新しいツールの導入には、以下のようなコストが発生します。

  • スタッフへの教育時間と人件費
  • 操作に慣れるまでの業務効率の低下
  • マニュアル作成などの準備時間
  • 移行期間中のミスやトラブル対応

これらのコストと有料プランの料金を比較して判断しましょう。

ケース3:月額コストが許容範囲内の場合

そもそも月額9,900円~33,000円のコストが、ビジネスの規模や利益と比較して許容できる範囲であれば、無理に運用を変更する必要はありません。

例えば、月商100万円以上のビジネスであれば、月額9,900円(売上の約1%)は許容範囲と考えられるかもしれません。

まとめ|通知設定を見直して、早めの対応をしておこう

LステップのLINE通知有料化について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

Lステップ公式は、完全無料でより便利な専用アプリへの移行を促していく傾向が見られます。

専用アプリは今後も機能拡張が予定されており、グループチャット機能やカレンダー連携など、LINE通知以上に便利な機能が追加される予定です。完全無料で使えるという点も大きな魅力です。

「どのような運用方法が自社に最適かわからない…」という方は、、弊社の無料相談をご活用ください。貴社の特徴や体制に合わせて、最適なLステップの運用方法を一緒に考えさせていただきます。

本記事を参考に、ぜひ早めの対応を進めていただければと思います。適切な対策を取ることで、引き続き快適にLステップを活用していきましょう!

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