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コラム
Lステップ構築費用の相場はいくら?代行業者の料金相場と失敗しない選び方を徹底解説【保存版】
この記事を書いた人
大塚達磨
OTSUKA TATSUMA
新潟県出身、福岡県在住。
元東京都港区役所職員。退職の翌日に福岡に移住し、LINE公式アカウントと機能拡張ツールであるLステップの活用支援を軸にしたwebコンサルティング会社、株式会社禅を創業。
【Lステップ正規代理店】として、『お客様の一番のサポーターになる』をモットーに、数多くのLINEアカウントを手がける。
趣味は定期的にお寺に通い、坐禅をすること。
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LINE公式アカウントを本格的に活用するなら、Lステップの導入は欠かせません。Lステップは、LINE公式アカウントと連携させることで、機能を拡張しマーケティングの効果を高めるツールです。
しかし、いざ導入を検討すると
「構築費用っていくらかかるの?」
「相場がわからない…」
と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
Lステップの構築を代行業者に依頼する場合、料金は業者によって大きく異なります。安ければ良いというわけでもなく、高額だからといって必ずしも質が高いとは限りません。適正な相場を知らずに契約してしまうと、「思ったより高額だった…」「必要のない機能まで付けられた…」といった後悔につながることもあります。
本記事では、Lステップ構築の費用相場から失敗しない代行業者の選び方まで徹底解説します。ぜひ参考にしてください。
Lステップ構築の料金相場を知る前に理解すべき基礎知識

まず、Lステップ構築の料金相場を知る前に、理解しておくべき基本的な情報があります。
Lステップの構築代行とは何を指すのか
Lステップの構築代行とは、LINE公式アカウントとLステップを連携させ、マーケティングや顧客管理の自動化システムを構築する作業全般を指します。
具体的には以下のような作業が含まれます。
【戦略設計フェーズ】
- ビジネス目標のヒアリング
- ターゲット顧客の分析
- カスタマージャーニーの設計
- KPI設定と施策立案
- シナリオ全体の設計図作成
【構築フェーズ】
- LINE公式アカウントの初期設定
- Lステップの初期設定
- 友だち追加時の自動応答設定
- ステップ配信シナリオの作成
- セグメント配信の設定
- 回答フォームの作成
- リッチメニューのデザインと設定
- タグ管理システムの構築
- 友だち情報欄のカスタマイズ
- カレンダー予約管理の構築
- 外部ツールとの連携設定
- 通知設定
【テスト・納品フェーズ】
- 全機能の動作確認
- テスト配信の実施
- 不具合の修正
- 運用マニュアルの作成
- 操作レクチャーの実施
自社でこれらの作業をすべて行うこともできますが、専門知識と相当な時間が必要です。そのため、多くの企業が構築代行サービスを利用しています。
構築代行業者の種類と特徴
Lステップの構築を依頼できる業者は、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれに特徴があり、料金相場も異なります。
1. 総合型マーケティング会社
デジタルマーケティング全般を手がける会社で、Lステップ構築もサービスの一つとして提供しています。
【特徴】
- マーケティング戦略全体を視野に入れた提案
- 他のマーケティング施策との連携が可能
- Web制作やSEO対策なども一括で依頼できる
- 大規模プロジェクトに対応可能
2. Lステップ専門構築会社
LINE公式アカウント及びLステップの構築・運用に特化した会社です。
【特徴】
- Lステップの機能を熟知している
- 業種別のノウハウや成功事例が豊富
- 中小規模の案件にも対応
- サポート体制が充実している場合が多い
- 料金が比較的明確
3. フリーランス・個人事業主
個人で活動しているLステップ構築者です。
【特徴】
- 料金が比較的安い
- 柔軟な対応が期待できる
- 小規模案件でも引き受けてもらいやすい
- スキルレベルにばらつきがある
それぞれの特徴を理解した上で、自社のニーズに合った業者タイプを選ぶことが重要です。
Lステップ構築費用の相場【完全ガイド】

Lステップの構築費用は、依頼する業者や構築内容によって大きく異なります。
また、Lステップには公認の正規代理店制度があり、代理店は3段階のランクで分けられています。正規代理店は、Lステップの開発会社であるManeql(マネクル)が指定するカリキュラムを約半年間かけて受講し、さらに厳正な試験を突破した法人・個人事業主が認定される制度です。
それぞれの費用相場をわかりやすく以下にまとめます。
| 設計・初期構築のみ | 設計・初期構築+運用サポート | |
| 正規代理店 | 500,000円〜 | 構築費用+月50,000円〜 |
| 一般業者・フリーランス | 300,000〜800,000円程度 | 構築費用+月30,000円〜 |
初期構築・設定費用
初期構築費用は、業者によって大きく異なります。初期構築や設定をすべて外注したい場合は、少なくとも50万円ほどを見積もっておくと良いでしょう。
もし高度な戦略設計や分析など、詳細なマーケティング部分を構築の段階で依頼する際は、100万円以上の費用が必要になる可能性があります。
運用・保守サポート費用
構築後の運用や保守のサポートまで依頼したい場合は、初期構築費用とは別に、月額によるサポート費用がかかることが多いです。
こちらも対応する業務内容に応じて月額費用が大きく異なります。Lステップに精通した業者に依頼する場合は、月額5~30万円程度が相場です。
構築費用が変動する5つの主な要因

同じLステップの構築でも、なぜこれほど料金に幅があるのでしょうか?構築費用を左右する主な要因を理解しておきましょう。
1. シナリオの数と複雑さ
シナリオ配信の数や複雑さは、構築費用に大きく影響する要因の一つです。
【シンプルなシナリオの例】
友だち追加→あいさつメッセージ(1日目)→商品紹介(3日目)→クーポン配布(7日目)→購入促進(14日目)→終了
このような単純な一方向のシナリオであれば、設計も構築も比較的簡単です。費用への影響も小さいでしょう。
【複雑なシナリオの例】
友だち追加→アンケート配信→回答内容により3つのルートに分岐→それぞれのルートで興味関心に応じたコンテンツ配信→特定のURLクリック者にのみ次のステップ→クリックしない人には別のアプローチ→購入者と非購入者で異なるフォローアップ→…
このような複雑な分岐を含むシナリオでは、設計に多くの時間が必要です。さらに、すべての分岐パターンをテストし、意図通りに動作するか確認する作業も膨大になります。
2. 回答フォームの数と機能性
回答フォームも、その数や複雑さによって費用が大きく変わります。
基本的な情報収集フォームの場合
氏名、メールアドレス、電話番号など、単純な情報を収集するだけのフォームであれば、構築は比較的簡単です。
診断コンテンツ型フォームの場合
「あなたに最適な商品を診断します」といった、回答内容に応じて結果を表示するタイプのフォームです。
例えば、10問の質問に答えると、その回答パターンに応じて異なる診断結果を表示し、それぞれに最適な商品を提案する仕組みなどが該当します。
回答内容による自動タグ付け・シナリオ分岐
フォームの回答内容に応じて、自動的にタグを付与し、その後の配信シナリオを変更する設定も費用に影響します。
例えば、「興味のある商品カテゴリー」を選択してもらい、それぞれのカテゴリーに応じた商品紹介シナリオに自動的に振り分けるといった仕組みの場合は、より複雑に構築をする必要が出てきます。
3. リッチメニューのカスタマイズ度合い
リッチメニューは、ユーザーがLINEを開いたときに表示される重要な導線です。デザインやカスタマイズのレベルによって費用が変わります。
また、Lステップのプランによっては顧客の属性や行動履歴に応じて、異なるリッチメニューを表示することもできます。
その場合、例えば新規顧客には「初回限定クーポン」ボタンを表示し、既存顧客には「会員限定セール」ボタンを表示するといった出し分けが可能になりますが、そのぶん構築が複雑になります。
4. セグメント配信設計の複雑度合い
セグメント配信は、顧客を属性や行動で分類し、それぞれに最適なメッセージを配信する機能です。セグメントの細かさや数によって設計の複雑さが変わります。
構築レベル【小】:基本的なタグ分け
「男性・女性」「20代・30代・40代」など、単純な属性でのタグ分けは基本的な設定です。
構築レベル【中】:行動履歴に基づくセグメント
「特定のURLをクリックした人」「回答フォームに回答した人」「過去に購入した人」など、行動履歴を元にしたセグメント分けをすることが可能です。
構築レベル【大】:複合条件でのセグメント
「30代女性で、過去にスキンケア商品を購入し、最近メイク関連のコンテンツをクリックした人」といった、複数の条件を組み合わせたセグメント設計は高度な設定が必要になってきます。
5. デザイン・コンテンツ制作の範囲
構築に使用する画像や動画などのコンテンツ制作も費用に影響します。
【画像】
リッチメニュー、配信メッセージ、回答フォームで使用する画像の制作費用です。
【動画制作】
配信メッセージやリッチメニューで使用する動画コンテンツです。
失敗しないLステップ構築代行業者の選び方【5つのチェックポイント】

Lステップの構築を依頼する業者選びは、成功の鍵を握る重要なポイントです。料金だけで判断せず、以下のポイントを確認しましょう。
ポイント1:実績と事例を確認する
まず確認すべきは、その業者の実績です。主に以下をチェックしましょう。
確認すべき実績
- 過去の構築事例が公開されているか
- 自社と同じ業種や規模の事例があるか
- 成果(売上向上率、業務効率化の度合いなど)が明示されているか
- クライアントの声や推薦文があるか
- 具体的な数値データが公開されているか
良い実績の見分け方
単に「多数の実績あり」と書かれているだけでは不十分です。以下のような具体的な情報がある業者を選びましょう。
【良い実績の記載例】
- 「美容サロンA社様:LINE経由の予約数が3ヶ月で2.5倍に増加」
- 「ECサイトB社様:カート放棄率を45%から28%に改善」
- 「セミナー事業C社様:申込率が18%から32%に向上」
ポイント2:Lステップ公認の正規代理店を選ぶ
Lステップには公認の正規代理店制度があり、代理店は3段階のランクで分けられています。正規代理店は、Lステップの開発会社であるManeql(マネクル)が指定するカリキュラムを約半年間かけて受講し、さらに厳正な試験を突破した法人・個人事業主が認定される制度です。
特段の事情がなければ、正規代理店の認定を受けている業者から依頼先を探すと安心です。
ポイント3:担当者のスキルと相性を確認する
Lステップの構築は、何度もやり取りを重ねて進めていくプロジェクトです。担当者のスキルレベルと相性も重要な要素となります。
確認すべきスキル
- Lステップの技術的知識(認定資格の有無、経験年数など)
- マーケティング戦略の理解度
- 業界知識(自社の業種に精通しているか)
- コミュニケーション能力
- 問題解決能力
避けるべき担当者
- レスポンスが遅い、または不定期
- 専門用語を多用し、説明が難解
- こちらの質問に答えず、一方的に話す
- 上から目線で話す
- 「できない」「無理」といった否定的な言葉が多い
- 予算の制約を理解せず、高額なプランばかり勧める
初回相談の段階で違和感を覚えた場合は、他の業者も検討することをおすすめします。
ポイント4:費用と業務内容が合っているか確認する
代行費用が業務内容の相場とかけ離れていないかは、必ず確認しましょう。
業者や業務内容により、代行費用は大きく変わります。しかし、ある程度の相場は存在するため、以下の基準を参考にしてください。
- 初期構築:30~60万円ほど
- シナリオ設計・構築のみ:50万円前後
- 運用・保守サポート:月額5~30万円ほど
ポイント5:避けるべき危険信号を確認する
以下のような特徴がある業者は、避けた方が無難です。
危険信号1:極端に安い見積もり
相場の半額以下など、極端に安い見積もりを出す業者には注意が必要です。
【考えられる理由】
- 経験が浅く、適正価格を知らない
- 後から追加費用を請求する前提の料金設定
- 実際には質の低い構築しかできない
- テンプレートをそのまま使い回すだけ
危険信号2:絶対の成果保証
「絶対に成果が出る」「必ず売上が2倍になる」など、過度な成果を約束する業者にも注意が必要です。真摯な業者であれば、「効果は運用次第」という前提を伝えてくれるはずです。
危険信号3:見積もり時のヒアリングが雑
10分程度の簡単なヒアリングだけで見積もりを出す業者は、本当に適切な提案ができているか疑問です。優良な業者は、少なくとも30分〜1時間はヒアリングに時間をかけるはずです。
構築費用以外に必要なLステップのコスト

Lステップの導入には、構築費用以外にも様々なコストがかかります。全体像を事前に把握しておきましょう。
1. Lステップの月額料金
Lステップを利用するには、月額料金が必要です。
【Lステップの料金プラン】
- フリープラン:月額0円(月間配信数200通まで)
- スタートプラン:月額5,000円(月間配信数5,000通まで)
- スタンダードプラン:月額21,780円(月間配信数30,000通まで)
- プロプラン:月額32,780円(月間配信数50,000通まで)
配信数や必要な機能に応じて、適切なプランを選びましょう。
【参考】
2. LINE公式アカウントの月額料金
Lステップを利用するには、LINE公式アカウントの契約も同時に行っておく必要があります。
【LINE公式アカウントの料金プラン】
- フリープラン:無料(月間200通まで)
- ライトプラン:月額5,500円(月間5,000通まで)
- スタンダードプラン:月額16,500円(月間30,000通まで、超過分は従量課金)
3. LINE通知機能の有料化(2026年1月〜)
2026年1月1日より、Lステップの「LINE通知機能」が実費相当額のみの負担となる有料制に移行します。
これまで無料で提供されていたLINE通知ですが、月間1,000通を超える場合は以下の料金が発生します。
- 1,000通未満:無料(今後変更になる可能性があります)
- 1,001通~3,000通:9,900円(税込)
- 3,001通~10,000通:33,000円(税込)
- 10,001通以上:別途お問い合わせ(個別見積もり)
この料金が発生するのは、「LINE」を通知先に指定した場合のみです。メール通知やChatwork通知と使い分けることで通知数を抑えることが可能になります。
【参考】
4. 運用サポート費用
構築後も継続的な運用サポートを依頼する場合は、月額費用が別途かかります。
| 月額料金 | 対応内容 | |
| 基本サポート | 月額3〜5万円 | 質問対応、軽微な修正 |
| 配信代行込み | 月額10〜15万円 | 配信コンテンツ作成、シナリオ改善 |
| コンサルティング型 | 月額20〜30万円 | 戦略立案、包括的な改善提案 |
自社で運用できる場合は、この費用を抑えることができます。
まとめ|Lステップ構築代行を依頼するなら正規代理店がおすすめ

Lステップ構築の費用相場について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
Lステップは、適切に構築・運用すれば、顧客との関係性を深め、売上向上や業務効率化に大きく貢献するツールです。初期投資は必要ですが、長期的な費用対効果を考えれば、十分にリターンが見込めます。
本記事を参考に、ぜひ貴社に最適な予算と業者選びを実現してください。
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